ミャンマー(ビルマ)完全ガイド – 個人旅行の実用情報まとめ

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このガイドには、ツアーに頼らず自分の足でミャンマー(ビルマ)を旅するための実用的なアドバイス、コツ、そしておもしろい話をまとめました。交通、天気、宿、ビザ、航空券、予防接種、そしてミャンマーの料理についてもご紹介します。

あたたかく、素朴で、観光ずれしていない——それがミャンマー(かつてのビルマ)です。世界でもっとも仏教が息づく国のひとつ。冒険心があり、自分で組み立てる旅を一段深く味わいたいなら、ミャンマーはきっと心をつかむ国です。足を踏み入れた瞬間、100年前に戻ったような感覚になります。ぜひご自分で確かめてみてください。地元の人はまだ観光客に慣れておらず、とにかく親切で世話好き! 一緒に写真を撮りたいと呼び止められることも珍しくありません。

ミャンマーには、年に数十人しか旅行者が訪れない場所がまだ残っています。とはいえ観光もゆっくり、しかし確実に広がっています。観光にすっかり染まってしまったタイのような道をたどる前に、ぜひ早めに訪ねてみてください。

ガパリ・ビーチの透きとおった海
ガパリ・ビーチの透きとおった海

ミャンマーを訪ねる理由

  • ミャンマーは遺跡、寺院、パゴダを愛する人の楽園。これほど寺院と僧院、そして等身大から巨大なものまでの仏像が集まっている国はほかにありません(世界最大の寝仏もミャンマーにあります)。
  • 足を踏み入れれば、その親しみやすさとやさしさに心をつかまれます。とくにタイ、ラオス、カンボジアにしばらく滞在したあとだと、その差に驚くはず。あちらでは多くの人が旅行者を「歩く財布」として見ていることもありますから。
  • 観光客が少ない(今のところ) – ミャンマーは、まだ旅行者であふれていない東南アジア最後の国のひとつです。ほかの外国人と押し合わずに過ごせる場所が好きなら、理想的な行き先です。
  • 写真好きの楽園 – 歴史的な建物と金色に輝くパゴダのせいで、眠っていられません——文字どおりに! この地域の日の出と日の入りは完璧で、また次の朝日を見るために、迷わず早起きすることになります。
  • 青緑の海が広がる、美しく清潔な砂浜。いちばんいいのは、その浜がほとんど無人だということ。訪れるのは近くの村の子どもたちくらいです。
  • 少ないお金で大きな満足 – ミャンマーは低予算の旅にうってつけ。たどり着くまでにはお金がかかりますが、私たちのひと月の出費は、タイからの航空券、移動、食事、宿、遺跡の入場料をすべて含めて8万円ほどでした(2018年)。
  • 過去をのぞいてみたいと思ったことはありませんか? ミャンマーはまさにそんな体験をくれます。西洋的なもの(とくに携帯会社の広告)が混ざりつつも、伝統的な手仕事、羊飼い、町なかの通りを歩く牛を見られます。とくに田舎は150年ほど時間が戻ったよう。人びとは今も漁で暮らし、浜辺の竹の小屋に住んでいます。
ヤンゴンのシュエダゴン・パゴダ
きらびやかな建物は、この国の貧しさと鮮やかな対照をなしています。ヤンゴンのシュエダゴン・パゴダ。

天気 – ミャンマーを訪れるベストシーズン

ミャンマーを旅するのにいいシーズンは比較的長く、11月から3月です。この時期は乾いた「冬」。とはいえ寒いわけではなく、天気は完璧で(31 ℃くらい)、ひと月いて雨の日は一度もありませんでした(ビーチで過ごすにも理想的です)。

  • 3月の終わりから夏が始まり、耐えがたい暑さがやってきます。
  • 6月からは天気が崩れ、雨季(モンスーン)が始まって10月まで続きます(この時期は雨がやまないので、訪れるのには向きません)。
ミャンマーの月別降水確率
ミャンマーの月別気温

ビザと入国

ミャンマーに1か月以上滞在しないなら、電子ビザ(e-Visa) が理想的です。e-Visaは50 USDで、28日間滞在できます。申請から3日ほどで発給されます。シングルエントリーのビザです。国際空港に到着した際にその場で取得することもできますが、4×6 cmの証明写真を2枚提出する必要があります。料金は同じく50 USDです。

注意!! ビザを転売して高額な手数料を上乗せするサイトがあります。電子ビザは必ず公式サイトで50 USDで取得してください: https://evisa.moip.gov.mm/Tourist

電子ビザの承認書(メールで届きます)は印刷しておきましょう——到着時に空港で提示します。申請では、どこから入国するかを必ず記入し、最初の宿の住所を用意しておく必要があります!

入国できる空港と国境は次のとおりです:

  • ヤンゴン(国際空港)
  • マンダレー(国際空港)
  • ネピドー(国際空港)
  • タチレク(タイ〜ミャンマーの陸路国境)*
  • ミャワディ(タイ〜ミャンマーの陸路国境)
  • コータウン(タイ〜ミャンマーの陸路国境)
  • タムー(インド〜ミャンマーの陸路国境)
  • リクォーダー(インド〜ミャンマーの陸路国境)

    *「タイ〜ミャンマーの国境越え」の項もお読みください

滞在日数を超えたら – ビザはどうなる?

滞在が延びてしまっても、大きな問題ではありません。超過1日につき3ドルの「罰金」を払います。支払いは出国のときに、米ドルの現金で。ただし、ビザが切れると国内線には乗せてもらえず、宿によっては泊めてもらえないことがあるので注意してください。

ミャンマーの国旗
ミャンマーの国旗

ミャンマーへの行き方

空路での入国

日本からミャンマーへは、バンコク経由が便利です。バンコクまでの往復航空券は時期にもよりますが手ごろに見つかります。バンコクからの航空券は検索サイトMomondo で探すのがおすすめです(アジア路線ではたいていいちばんお得)。バンコク〜ヤンゴンの片道は6000円前後です。

陸路の国境

中国、バングラデシュ、ラオスとの国境は、現在のところ外国人には閉鎖されています。インドからは2か所の国境が開いています。各国境の通行の可否や必要な手続きの最新情報はこちらで確認できます。

タイ〜ミャンマーの国境越えには、現実的な選択肢がいくつかあります。

気をつけたいのはメーサイ/タチレクの国境だけ。ここでも確かに国境は越えられますが、その先には立ち入りが制限された地域が続きます。そこを通るには高額な費用を求められるので、この国境はおすすめしません!

出国のときは、入国とは違ってプーナロン/ティーキーの陸路国境から出ることもできます(ここでは入国時のe-Visaは使えませんが、出国なら問題ありません)。ダウェイからバンコクへの最短ルートです。国境からいちばん近いタイの町カンチャナブリーへは、ミニバスで80 THBで問題なく行けます。

バガンの夕日
バガンの夕日。

ミャンマーの宿

ミャンマーの宿については、選択肢はあまり多くありません。旅行者は必ず外国人受け入れの登録があるホテルかゲストハウスに泊まる必要があるからです。カウチサーフィンもAirbnbもありません。野宿もかなり厳しく見られています。

ミャンマーではどのホテルでもゲストハウスでも、簡素なものから豪華なものまで朝食が付きます(宿によります)。とても小さくて安い宿でも、驚かされることがあります。1部屋の料金は1泊10,000〜25,000チャットほど、日本円でおよそ700〜1,800円です。チェックインのたびにフロントでパスポートの提示を求められます。

法律上の例外は僧院での宿泊で、旅程に変化をつけたいときに組み込めます。泊めてもらったら、僧院の運営のために少しでも寄付を残すのが礼儀です。

もうひとつの例外は、トレッキング途中のいわゆる「ホームステイ」です。カロー〜インレー湖のような山越えに出かけるときも、寝る場所がないという心配はいりません。

宿の検索と予約

宿探しと予約にはAgodaが便利でした。Bookingも使えますが、アジアではたいていAgoda のほうがお得です。


AgodaにもBooking.comにも載っていない宿もあります。そんなときは現地で直接たずねるのがいちばん簡単です(95 %の確率で空いていました)。

ヤンゴンの僧院を訪ねて
ヤンゴンの僧院を訪ねて。

ミャンマーの交通

ミャンマーの移動はめちゃくちゃで、同時に冒険そのもの。この移動こそが、旅の大きな体験のひとつになります。道路の質はよくありません(整備は少しずつ進んでいます)。どのバスがいつ、どこへ行くのかを突き止めるのは難しいこともありますが、最後には必ずだれかが教えてくれて、正しい乗り場まで(ほぼ必ず 🙂 )連れて行ってくれます。

ネットで調べた便を出発点にするのがおすすめ。行き先の名前を書いたものを見せられるようにしておくのが決め手です(多くの町名は、つづりとまったく違う発音をします)。スマホの画面を見せるだけでかまいません。データ通信つきの現地SIMカードは絶対に欠かせません。ネットがないと、移動にかかる時間は何倍にもなります。覚悟してください——とにかくよく揺れます!

一部の便は12Goのサイトで事前にオンライン予約できます。ヤンゴンとほかの大きな町を結ぶバス、鉄道、飛行機が中心です。

バスの屋根に乗る子どもたち
バスの屋根に乗る子どもたち。

バス

バスや路線によって、旅の中身がここまで違うのかと驚くはずです。得体の知れない、妙なにおいのする袋を天井まで積んだ貨物バスにも乗りましたし、日本の高速バスも顔負けの5つ星バス(大きなリクライニングシート、食事、毛布、ヘッドホン、飲みもの…)にも乗りました。

  • よく知られた都市間の路線なら、少し高級な(エアコン付きの)バスがおすすめです。わずかな追加料金で得られる快適さには十分な価値があります。
  • ただし辺ぴな地域へ行くなら、選択肢がないことも少なくありません。たとえばミャウーからの道では、息をするためにスカーフで顔を覆い、停まるたびに1 cmは積もった砂ぼこりを払い落とすはめになりました。
  • バスの旅でお腹をすかせる心配はありません。停まるたびに、頭や手やかごに軽食をのせた人が何人も乗り込んできます。乗ってこないときは、たいてい店か食堂の前に停まっていて、とても安く買えます。

ヒント: バスのチケットは宿でたずねてみましょう。 ほとんどの宿で売っていますし、宿で買えばたいていバスターミナルまでの送迎もついてきます。値段もほとんど変わらず、送迎とチケットを別々に手配するより安く上がることがよくあります。

覚悟しておきたいこと:

  • 夜行バス – 長い距離を移動するのに、ミャンマーでは夜行バスがとても人気です。ただし目的地に着くのがとても早い時間になることがあり、夜中の2時や3時ということも珍しくありません(多いのは朝4〜5時ごろ)。
  • 「トイレ休憩」 – 辺ぴな地域で、途中に食堂がないときは、バスは路肩に停まります。女性はバスの片側、男性は反対側へ。最初は少し驚きましたが(少なくとも私は)、人は何にでも慣れるものです。
  • ミャンマーのポップスとコメディ – あまりに単純で、ビルマ語がわからなくても意味が伝わってきます。ちゃんとしたバスに乗ると、ミャンマーの音楽や素朴なコメディが道中を「楽しませて」くれます。
  • 長い休憩 – バスはいったん停まると長めです。昼食や夕食で1時間の休憩になることもよくあります。
  • 女性へのヒント – 辺ぴな地域(道の状態が悪い)へ行くなら、スポーツブラがあるとありがたく感じるはずです。
軽食を売る典型的な売り子さん
軽食を売る典型的な売り子さん。

バスでの州境越え

長い移動では、国内の州境を越えることになります。バスは全員が停まり、例外なく身分証やパスポートを預けて外に出ます。とくに外国人は時間がかかります。係官からは、この先どこへ行くのか、どこに泊まるのか、ここまでの旅はどうかといったことを聞かれるでしょう。手続き自体で困ったことは一度もありませんが、そのぶん移動の時間は延びます。

州境の入国審査を待つあいだに
州境の入国審査を待つあいだに…

鉄道

鉄道の旅はまちがいなく特別な体験で、ぜひ一度試してみてください。最初に乗ったときは、すっかり夢中になりました!

等級が下がるほど、体験は素朴で本物になります。トウモロコシを山盛りにしたかごを頭にのせた女性たちが、混み合った車内を難なく歩き、いろいろな物売りが何度も行き来する——見ていて飽きません。

列車の到着を待つ人たち
列車の到着、女性たちはもう待ちかまえています。

長い距離では、数百円の差なので1等に払っておくのがおすすめ。快適さが違います。景色を楽しむ路線なら、車両のどちら側の席がいいか遠慮なく頼んでみましょう。

ヒント: 列車の切符はオンラインで買わないこと。ネットでは10倍の値段になっていることもあります!

列車の到着を待つ人たち
マンダレーへの道にあるゴッテイ高架橋

船の旅

船旅は、旅にすてきな彩りを添えてくれます。長めの航路なら、朝食、昼食、軽食も料金に含まれます。バガンからマンダレーへは船を選びました。時間はかかりますが、バスと違って揺れませんし、川辺の暮らしを眺められ、マンダレーに着くころには岸辺の寺院を楽しめます。

船の予約はバガン発マンダレー行き、または逆方向のマンダレー発バガン行きからどうぞ。

インレー湖では村から村へ船で移動します
インレー湖では、村から村への移動はもっぱら船です。

タクシー、GrabとUber

タクシーの運転手とは遠慮なく交渉しましょう。とくにバスを降りたとたんに群がってくるときは。相場はGrabのアプリで確かめられます。ふつうのタクシーのほかに、バイクタクシーもあります。

街なかの移動には最適! Grabはアジア版のUberのようなもの。とても人気があり、安い移動手段です。このアプリはスマホに入れておくことを強くおすすめします。料金が前もってわかるので、値段でもめる心配もありません。

「Grab」で呼べるのはふつうの車のほかバイクも。バイクのほうが安めです。ひとりなら間違いなくお得。ふたりなら、安全のためにも車を呼ぶほうがいいでしょう。

アプリ内での支払いはおすすめしません。現地ではまだこの機能が浸透していないので、現金で払うほうが確実です。

Grabは近隣の国でも役に立ちます。

ミングンでは牛車のタクシーも
ときどき牛車のタクシーにも出あいます(ミングン)。

バイクと自転車のレンタル

アジアへ出かける前、私たちはスクーターに乗ったことがありませんでした——バイクは苦手だと決め込んでいたのです。でもアジアの道路は車より何倍もバイクが多く、周りをめぐるにはそれしか方法がないことも珍しくありません。そこで借りてみたところ、ミャンマーのひと月で15台ほどのスクーターに気持ちよく乗っていました。心配はいりません。どこでも時速40 kmを超える必要はありません。

レンタル料金の目安1日あたりチャット1日あたり円
オートマのバイク10000約700
マニュアルのバイク8000約560
電動バイク(バガン)6000約420
自転車2000約140
1日分のガソリン2000 – 4000約140〜280

ヘルメットは自分から頼みましょう(あちらでは当たり前ではありません)。レンタルの保証としては、たいてい口約束で十分。免許証を求められたのは、ひと月でたった一度きりでした。

バイクやスクーターはミャンマーを知る絶好の手段
バイクやスクーターは、ミャンマーを知る絶好の手段です。

ミャンマーの食事

ミャンマー料理は名高いとは言えず、タイやベトナムにしばらく滞在してから来ると、早くあちらに戻りたくなるかもしれません。

屋台の食べもの – 通りではほとんど何でも手に入ります。私たちがよく食べたのは屋台の麺やスープ(300チャット〜)で、麺とたくさんの具が混ぜ込まれています。ほかにも塩味や甘い揚げ物のパンケーキ、春巻き、団子——何でも揚げてしまいます。ゆでトウモロコシや、塩の袋つきのゆで卵、大きなスイカのひと切れも買えます。

ミャンマー料理いろいろ
通りではいろいろな揚げパンケーキが作られています(ミャウー)。

食堂ではたいてい、カレー(ご飯にかけるおかずの現地の呼び名)の入った鍋をいくつか見せてくれます。豚、鶏、魚と説明してくれるので、食べたい鍋を指させば大丈夫。選んだおかずの小皿のほかに、ご飯と野菜の小鉢がいくつも出てきて、たいてい立派なごちそうになります。

海沿いでは、ぜひ新鮮な魚やシーフードを。本当に鮮度がよく、日本で食べる輸入ものよりずっとおいしいです。

ミャンマー料理いろいろ
新鮮なカニ – 1杯およそ160円、ダウェイ近くの海岸にて。

宿の朝食: いちばん多いのはご飯と卵、あるいはスープとトースト。果物を出す宿もあります。お茶とコーヒーは当たり前についてきます。

牛乳や乳製品が好きな方は、ミャンマーではあきらめる必要があります。ほとんどどこにも売っていません(地元の人には乳を消化する酵素がないためです)。

ヒント: 地元の人で「ぎゅうぎゅう」の店へ行きましょう。それがいい食堂の証拠です。

ミャンマー料理いろいろ
ミャンマー料理いろいろ

お金と通貨

ミャンマーの通貨はミャンマー・チャット(MMK)です。レートの関係で、ATMで4回下ろせば百万長者になれます。

  • 1000チャットはおよそ70円。最新のレートはこちらで確認できます。
  • ほとんどの場所でカードは使えません(都市部の一部ホテルは例外)。ただし両替所では米ドルやタイバーツを問題なく両替できます。
  • 私たちはたいていATMで現金を下ろしていました。都市部にはATMが十分あります。ただし地方へ行くなら、現金を多めに用意しておくほうが安心です。ミャンマーのATMで一度に下ろせるのは最大30万チャット。これに一律5000チャットの手数料が加わります。
  • 地元の人から、ぼろ布のようなお札を渡されても驚かないでください。紙幣の多くは、つい最近まで床を拭いていたかのような見た目です。出国前には現金を使い切ることをおすすめします。タイでもチャットを受け取る両替所はそう多くありません。

ミャンマーの物価の目安

価格の例円チャット(MMK)
食堂の昼食約140〜210円2000 – 3000 MMK
屋台の夕食 – 麺、野菜炒め、ソース約35円500 MMK
朝食つきホテル(2人)約800〜1700円12000 – 26000 MMK
ヤンゴン環状線(3時間)約15円200 MMK
タクシー45分約420円6500 MMK
バス16時間約1600円24000 MMK
列車4時間約95円1500 MMK
バイク1日約700円10000 MMK
水5リットル約70円1000 MMK
スイカひと切れ約20円300 MMK
ポテトチップス約20円300 MMK
アイスクリーム約15円200 MMK
遺跡の入場料約140〜700円2000 – 10000 MMK
7 GBのSIMカード約840円13000 MMK

ミャンマーの1日の予算

28日間の滞在で、ふたり合わせておよそ7万円、つまり1人1日あたり約2500円でした。

ミャンマーは縦横に旅してまわり、バイクを借り、遺跡をめぐり、小旅行にも出かけました。宿はAgodaで安めのものを選び、食事は気分に応じて食堂でも屋台でも。ふたりだったのが好都合で、スクーターやバイクは1台で済みました。ふたりで1部屋の宿も割安です。 

ミャンマーのチャット紙幣
ミャンマーのチャット紙幣

ミャンマーと値段交渉

ミャンマーには今のところ親切な人が多く、ぼったくろうとしたり、だまそうとしたりはしません(もしそうだとしても、その程度の金額では気づかないくらいです)。

  • 屋台や店で食べものを買うときは、よほど好きでなければ交渉する必要もありません。
  • ただし値段は先に聞いておくのが賢明です! 食べてしまってからでは断れませんし、高くふっかけられることもあります。
  • タクシーの運転手とは遠慮なく交渉を!
  • 同じ宿に何泊かするなら、割引を聞いてみて損はありません。
  • インレー湖で1日船に乗りたいなら、ひと回りする貸し切りは20,000チャットで頼めると覚えておきましょう。
  • ここでも同じで、有名で観光地化された場所ほど親切な人は減り、交渉の必要は増えます。
  • ヒント: だれかが最初に何かを売りに来たら、最初の値段では絶対に買わないこと。向こうは、こちらが求めていないかもしれないものを持ってきたのですから、交渉ではこちらが有利です。

ミャンマーの宗教と伝統

仏教

ミャンマーは世界でもっとも仏教が根づいた国です。寺院、パゴダ、そして無数の姿をした仏像に、歩けば必ず出あいます。僧院には50万人を超える僧と、およそ7万5000人の尼僧が暮らしています。男性は濃い赤の衣、女性はピンクの衣をまといます。

日々のお祈りと寺院への参拝は、ミャンマーの人びとの暮らしの一部です。

小さな難点は、パゴダによっては夜通し音を鳴らしていることがある点(耳栓を忘れずに)。

静かにたたずむ僧侶
僧侶は静かです…

寺院ではどんな服装で?

寺院、パゴダ、そのほかの宗教的な場所へは、必ず肩とひざを隠した服装で入りましょう。履きものは厳禁で、靴下も脱ぎます。靴は各寺院の入口で預けられます。

仏像と写真を撮るときは、背を向けないこと。頭の位置も仏像より低くするのが礼儀です。

ヤンゴンのトゥース・レリック・パゴダ
ヤンゴンのトゥース・レリック・パゴダ。

ビンロウ(キンマ)

地元の人がしきりに何かをかみ、口が赤く、歯の状態がよくないことに気づくはずです。原因はビンロウ。ミャンマーではほとんどの人がかんでいる、手に入りやすい刺激物です。石灰のペーストを塗ったキンマの葉に、ビンロウの実を包んだもの。効き目や、なぜ人びとがかむのかについては、たとえばこちらで読めます。

かむためのビンロウの準備
かむためのビンロウの準備。

タナカ

もう少し心地よい習慣が、タナカ(タナッカー)を使うことです。子どもも大人も、女性も男性も、はるか昔からこのクリームで顔を飾ってきました。日よけのクリームとしても、美しく見せる化粧としても使われます。木の丸太をすりつぶして作ったタナカのペーストを、水を数滴たらして塗ります。

ヒント: 地元の人ともっと打ちとけたいなら、タナカを買って塗ってみましょう。みんな大喜びでした! 

ヤンゴンの僧院でタナカを塗ってもらいました
ヤンゴンの僧院で、こんなふうにタナカで飾ってもらいました

ミャンマー – 文化のうえでの失敗を避けよう!

女性の旅行者は下着に注意! 宿の洗濯機で服を洗ってもらうときは、下着は外しましょう。やさしそうなおばあさんでも、大声で怒られることがあります。ミャンマーでは、男性が女性の下着に触れると男らしさと力が失われる、と信じられているからです。

自分で洗う場合も、頭より高い位置の物干しに、部屋の外で干すのはやめましょう。失礼にあたります。

キス禁止 – 列車の中がいちばん多いのですが、駅のホームでもキス禁止の掲示を見かけます。全体に、ミャンマーの人は人前で愛情を示すことはありません。

列車の中の掲示
列車の中の掲示。私たちが見たかぎり、地元の人が守っていたのは最後の禁止事項だけでした。

ミャンマーの治安

仏教国であるミャンマーは、おおむね安全な地域です。ニュースでときどき紛争が伝えられることはありますが、立ち入りが制限された地域に旅行者が入れる可能性はありません。うっかり迷い込むこともないでしょう。

ミャンマーはいくつもの地方に分かれています。バスで州境を越えるときには、決まって検査があります。係官はパスポートの確認のほか、次の行き先や宿をたずねることも多く、ときにはここまでの旅の感想まで聞かれます。

出発前には、外務省の海外安全情報のページで、ミャンマーの最新の状況を確かめておきましょう。

病気、衛生、予防接種

旅をするうちにわかりますが、ミャンマーは衛生に気を配る国ではありません。水道水は飲めません。手指用の抗菌ジェルは必ず持っていき、常備薬、とくにお腹の不調に効くものをそろえておきましょう。

予防接種は甘く見ないことをおすすめします。基本は腸チフスとA型肝炎、できればB型肝炎も。黄熱の流行地域(典型的にはアフリカの国ぐに)から入国する場合は、黄熱の予防接種証明も求められます。

グワ周辺の人けのない浜辺
グワ周辺の人けのない浜辺。

基本のフレーズとことば

ビルマ語は独自の文字をもつ、とても複雑な言語です。数字にも専用の記号があります。基本のフレーズをいくつか覚えるだけで、地元の人の顔に必ず笑みが浮かびます。まずはこれだけ:

  • あいさつ(こんにちは) – ミンガラーバー
  • ありがとう – チェーズーバー (もっとていねいに言うなら: チェーズーバー・テンバーデー – どうもありがとうございます、にあたります)

そのほか役に立つフレーズ:

  • どういたしまして – ヤバーデー
  • オーケー – オーケー
  • いくらですか? – ベ・ラウ・レ?
  • いいですか?(写真を撮るときなど) – アセイン・ピー・ラー?

大きな町や観光地なら、英語でなんとか通じます。宿の受付では、いつも英語が少しできる人を呼んできてくれます。

SIMカードとデータ通信

村の素朴な雰囲気を、携帯会社の広告が少し壊してしまうかもしれません。でもそれはミャンマーのデータ通信の電波が広くカバーされているということでもあります。SIMカードはどの売店でも買えますし、チャージもできます。地元の人が快く手伝ってくれます。

最後に – ヒントのまとめ

  • 寺院を撮るなら朝か夕方——ゴールデンアワーに。
  • UVカットのサングラスを持っていきましょう。とくに海沿いへ行くなら(海の色がいっそう美しく見えます)。
  • オフライン地図をダウンロード——LocusやMaps.meなど
  • 必ず値段は先に確かめること。
  • 長距離ではVIP(エアコン付き)バスを選びましょう。
  • バスには顔を覆うスカーフを。女性の旅行者はスポーツブラがあると助かります。
  • バイクを借りるときはヘルメットを頼みましょう。
  • 下着は洗濯機に入れず、頭より高い物干しに干さないこと。
  • 寺院には必ずはだしで入り、肩とひざは隠しましょう。
  • ミャンマー旅行のヒントを共有するグループに参加してみるのもおすすめです。
  • 忘れないでください——笑顔は世界共通のあいさつです 🙂
  • 装備選びに迷ったら、ヒントをまとめた記事をどうぞ:

毎日のようにすばらしい夕日
すばらしい夕日が…毎日。

ミャンマーの豆知識

  • ミャンマーじゅうの子どもがbye-byeとあいさつしてきます。だれかが「hello」と同じ意味だと教えたのでしょう。
  • 工事現場で働いているのはおもに女性と子どもです(男性は僧として僧院で瞑想しています)。
  • 牛はどこにでもたくさんいるのに、牛乳も乳製品もありません。
  • バレンタインデーは本気で祝います(街で人が愛情を示す唯一の日です)。
  • みんな何でも頭にのせて運びます。
  • ミャンマーの人はとてもにぎやかな国民で、大声で呼び合ったり言い合ったりするのが好きです。
  • 赤信号でも進むことが多く、交通ルールはあってないようなもの(優先されるのは大きい車か、先に来た車か、より強引な人です)。
  • 車は右側通行で、ハンドルも右側にあります。
  • 地元の人は外国人と写真を撮りたがることがよくあります。
  • 首都ネピドーはどこかゴーストタウンのよう。軍が人工的に造った町で、20車線の道路やゴルフ場はあるものの、住む人はあまり多くありません。
ほぼ毎日、だれかに写真を頼まれました
ほぼ毎日、だれかに写真を頼まれました。

ミャンマーの地図と行きたい場所

詳しい地図はこちらからご覧いただけます 。ミャンマーの旅で訪ねる価値のある大事なポイントをすべて載せてあります。ポイントはLocus MapやMaps.meといったスマホの地図アプリに読み込めます。

ミャンマーの見どころ地図

この記事は、ミャンマーへ出かける旅人に全体像と基本の情報をお届けするためのものです。ミャンマーで何を訪ねるべきか、国じゅうの見どころをまとめた本格的なガイドはこちらにご用意しました: ミャンマー(ビルマ)- 訪ねたいいちばん美しい場所

心は決まりましたか? あとはいちばん安い航空券を見つけるだけです!

ミャンマーの美しい動画もどうぞ:

知りたいことや、足りない情報はありますか? ミャンマーを旅した経験があって、最新の情報を補ってくださる方も大歓迎です。ぜひコメントをお寄せください!

ミャンマー – あとで読むために、そしてお友だちのために保存しておきましょう:

ミャンマー(ビルマ)完全ガイド

ミャンマー – FAQ よくある質問:

ミャンマーで訪ねたい、いちばん美しい場所は?

いちばん美しい場所をまとめた大きなガイドはこちら。ミャンマーで訪ねる価値のある場所と、詳しいダウンロード用の地図もあります。

ミャンマーを訪れるベストシーズンは?

ミャンマーを旅するのにいいシーズンは比較的長く、11月から3月です。この時期は乾いた「冬」。とはいえ寒いわけではなく、天気は完璧で(31 ℃くらい)、ひと月いて雨の日は一度もありませんでした(ビーチで過ごすにも理想的です)。

3月の終わりから夏が始まり、耐えがたい暑さがやってきます。

6月からは天気が崩れ、雨季(モンスーン)が始まって10月まで続きます(この時期は雨がやまないので訪れるのには向きません)。

気温と降水確率の詳しいグラフはこちら。
ミャンマーの月別降水確率

ミャンマーは旅行者にとって安全ですか?

仏教国であるミャンマーは、旅行者にとっておおむね安全な地域です。ニュースでときどき紛争が伝えられることはありますが、立ち入りが制限された地域に旅行者が入れる可能性はありません。うっかり迷い込むこともないでしょう。ミャンマーの治安について詳しくはこちら。

スマホにダウンロードできるオフライン地図はありますか?

はい。ミャンマーで訪ねる価値のある見どころをすべて載せた詳しい地図をダウンロードできます。

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