イタリア。朝は世界一のエスプレッソを飲み、昼は2千年前のコロッセオを見上げ、夜は海に沈む夕日を眺めながら世界一おいしいピッツァを味わう国。ラ・ドルチェ・ヴィータ (甘い暮らし)は、一歩ごとにそっと寄り添ってきます——ローマの混沌とした路地でも、ヴェネツィアのロマンチックな運河でも、太陽に照らされたトスカーナのぶどう畑でも。
イタリアで、とにかく一度は見てみたい象徴的な名所と場所を、まとめてご紹介します!
イタリアの見どころ – 地図
1. コロッセオ(ローマ)
もとはフラウィウス円形闘技場と呼ばれたコロッセオは、これまでに建てられたなかで最大の円形闘技場であり、ローマの象徴です。着工は西暦72年、ウェスパシアヌス帝の時代で、80年に後継のティトゥス帝のもとで完成しました。この巨大な闘技場では、剣闘士の戦い、公開の見世物、猛獣狩り、名高い戦いの再現が、数万の観客の前で繰り広げられました。
実用的なヒント: きわめて長い行列を避けるため、チケットはかなり早めにオンラインで予約しましょう。共通チケットにはフォロ・ロマーノとパラティーノの丘も含まれます。
入場と開館時間: 毎日開いていて、時間は季節によって変わります(ふつうは8:30から日没の1時間前まで)。チケットは必ず事前に購入を。そうしないと長い行列が待っています。

2. フォロ・ロマーノ(ローマ)
フォロ・ロマーノは何世紀ものあいだ、古代ローマの日々の暮らしの中心でした。凱旋の行進、選挙、公開の演説、そして商いの場だったのです。いまは神殿、バシリカ、行政の建物の遺構が広がる、広大な遺跡になっています。
実用的なヒント: 見学には数時間をとって、歩きやすい靴で出かけましょう。敷地は広く、足元も平らではありません。
入場と開館時間: 入場はコロッセオとの共通チケットに含まれます。開場時間もコロッセオと同じです。

3. パンテオン(ローマ)
パンテオンは、古代ローマの神殿のなかでもっともよく保存されたもののひとつ。もともとはすべての神々に捧げられた神殿として建てられました。いちばんの特徴は、中央に穴(オクルス)の開いた信じがたいドームで、いまも世界最大の無筋コンクリートのドームです。7世紀からはカトリックの教会として使われています。
実用的なヒント: 服装にご注意を(肩と膝は隠しましょう)。
入場と開館時間: 毎日開いていますが、ミサのあいだは入場が制限されることがあります。
ローマへ行くなら、あわせて読みたい: ローマの見どころ45選 – いちばん美しい場所

4. トレビの泉(ローマ)
トレビの泉は、ローマでいちばん大きく、いちばん名高いバロックの噴水です。言い伝えでは、右手で左肩越しにコインを投げ入れた人は、必ず永遠の都に戻ってくるのだとか。海馬の引く戦車に乗る海神オケアヌスを描いた、彫刻と建築の傑作です。
実用的なヒント: 訪ねるのに最適なのは、人の少ない早朝か夜遅く。スリには気をつけてください。

5. スペイン階段(ローマ)
135段のこの記念碑的な階段は、スペイン広場とトリニタ・デイ・モンティ教会を結んでいます。待ち合わせや休憩の場所として親しまれています。春にはツツジで飾られ、すばらしい光景が広がります。
実用的なヒント: 2019年から階段に座ることは禁止されています。写真にはすばらしい場所で、とくに日の出と日没のころが美しいです。

6. バチカン美術館とシスティーナ礼拝堂(バチカン)
バチカン美術館は、歴代の教皇が何世紀にもわたって集めた、世界最大級でもっとも貴重な美術コレクションを収めています。見学のハイライトはシスティーナ礼拝堂。ミケランジェロによる息をのむフレスコ画、名高い「アダムの創造」と「最後の審判」が待っています。
実用的なヒント: 行列で何時間も過ごしたくなければ、チケットのオンライン予約は絶対に欠かせません。見学には最低でも3〜4時間はとっておきましょう。
入場と開館時間: 月曜から土曜まで開館。時間は変わることがあるので、公式サイトで確認してください。

7. サン・ピエトロ大聖堂(バチカン)
世界最大の教会であり、カトリック教会の中心。ブラマンテ、ミケランジェロ、ベルニーニといった芸術家が設計に関わった、ルネサンスとバロック建築の傑作です。ミケランジェロのピエタを間近に眺め、クーポラの頂上まで登れば、サン・ピエトロ広場とローマを見晴らすすばらしい眺めが広がります。
実用的なヒント: 大聖堂への入場は無料ですが、保安検査を通る必要があり、長い行列ができることもあります。厳しいドレスコード(肩、膝、おなかを隠すこと)を守りましょう。
入場と開館時間: 毎日開いています。大聖堂とクーポラで開場時間が異なります。
ローマの宿泊のヒント
本物の歴史地区に泊まって、すべてを歩いて回りたいなら、こちらを:
逆に、ボヘミアンで活気ある「クールな」一帯を探しているなら、モンティ地区を:

8. ピサの斜塔
ピサ大聖堂の鐘楼(カンパニーレ)は、意図せず傾いてしまったことで世界的に知られています。建設が始まったのは12世紀ですが、地盤が弱かったためほぼすぐに傾きはじめました。20世紀末の大がかりな安定化工事を経て、ユネスコ世界遺産「奇跡の広場」の一部であるこの象徴は再び安全に登れるようになり、頂上まで上る特別な体験ができます。
実用的なヒント: 入場できる人数は厳しく制限されているので、チケットはかなり早めにオンラインで予約する必要があります。8歳未満の子どもは入場できず、荷物はすべて事前にロッカーに預けます。
入場と開館時間: 開場時間は季節によって変わり、夏は夜まで延長されることもあります。入場はチケットに記された時間帯のみ可能です。

9. ウフィツィ美術館(フィレンツェ)
ウフィツィ美術館は、世界でもっとも古く、もっとも重要な美術館のひとつです。ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」をはじめ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの作品など、ほかにないルネサンス美術のコレクションを収めています。
実用的なヒント: 数時間におよぶ行列を避けるには、チケットの事前予約が欠かせません。
入場と開館時間: 火曜から日曜まで開館。最新の開館時間の確認をおすすめします。

10. ヴェッキオ橋(フィレンツェ)
「古い橋」を意味するこの中世の石橋はアルノ川に架かり、橋の上に店が並ぶことで知られています。もとは肉屋が軒を連ねていましたが、いまは宝飾店とみやげ物店が中心です。第二次世界大戦を生き延びた、フィレンツェで唯一の橋でもあります。
実用的なヒント: 橋はよく混みあいます。いちばんいい写真を撮るなら、隣のサンタ・トリニタ橋へ。
入場と開館時間: 24時間自由に通れます。
フィレンツェへ行くなら、ぜひ私たちのガイドを: フィレンツェの見どころ – いちばん美しい15の名所+マップ

11. ドゥカーレ宮殿(ヴェネツィア)
この壮麗なゴシックの宮殿は、何世紀にもわたってヴェネツィア共和国の政治権力の心臓部でした。ドージェ(総督)の住まいであり、政庁であり、裁判所でもあったのです。美しい大広間や美術品を眺め、名高いため息の橋を渡ってかつての牢獄へ行くこともできます。
実用的なヒント: サン・マルコ広場の博物館共通チケットを購入しましょう。宮殿の隠れた部分に入れる「シークレット・イティネラリー」の見学も検討してみてください。
入場と開館時間: 毎日開館。季節ごとの開館時間の確認をおすすめします。

12. リアルト橋(ヴェネツィア)
カナル・グランデに架かる4つの橋のうち、もっとも古く、もっとも名高い橋。いまの石橋は16世紀末に完成したもので、ヴェネツィア建築の象徴です。橋の上とその周辺には多くの店と、にぎやかな市場があります。
実用的なヒント: とても人通りの多い橋です。落ち着いて過ごし、きれいな写真を撮りたいなら早朝に訪ねましょう。
入場と開館時間: 24時間自由に通れます。

13. サン・マルコ広場(ヴェネツィア)
ヴェネツィアの中心となる広場で、ナポレオンが「ヨーロッパでもっとも美しい客間」と呼んだと伝えられています。サン・マルコ寺院、ドゥカーレ宮殿、鐘楼(カンパニーレ)という、街のもっとも重要な建築に囲まれています。
実用的なヒント: 広場に面したカフェのコーヒーはとても高価です。ハトと、広場が水に浸かる「アクア・アルタ(高潮)」にはご注意を。

14. ドゥオーモ(ミラノ大聖堂)
ミラノのドゥオーモは、世界最大級でもっとも壮麗なゴシックの大聖堂のひとつ。建設にはおよそ6世紀がかかりました。何千もの彫像、ガーゴイル、小尖塔で知られています。訪問のハイライトは屋上の散歩で、街を見晴らすすばらしい眺めが広がります。
実用的なヒント: 大聖堂、屋上(エレベーターか階段)、博物館の入場を含むチケットを買いましょう。ドレスコードを守ってください。
入場と開館時間: 毎日開いています。施設の部分ごとに時間が異なることがあります。

15. 最後の晩餐(ミラノ)
レオナルド・ダ・ヴィンチによる名高い壁画は、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂にあります。イエスと使徒たちの最後の晩餐という、心を打つ場面を描いたものです。作品が繊細なため、入場は厳しく制限されています。
実用的なヒント: チケットは数か月前の予約が必要です。鑑賞は15分に限られています。
入場と開館時間: 火曜から日曜まで開館。予約は必須です。

16. ヴェローナの円形闘技場(アレーナ)
1世紀に建てられたこのみごとに保存されたローマの円形闘技場は、同種のものとしては3番目の大きさです。いまは夏に野外で上演される壮大なオペラで世界的に知られています。
実用的なヒント: オペラを観る予定なら、チケットは早めに予約を。オペラのシーズン以外も、闘技場は見学できます。
入場と開館時間: 公演がない日は毎日開いています。開場時間は変わることがあります。

17. ジュリエットの家(ヴェローナ)
ロミオとジュリエットの物語は創作ですが、ヴェローナはこの物語を自分たちのものとして受け入れました。小さなバルコニーを持つ13世紀の家はキャピュレット家の館として紹介され、世界じゅうの恋人たちを引きつけています。中庭にはジュリエットのブロンズ像が立っています。
実用的なヒント: 中庭は自由に入れますが、たいてい混みあっています。家のなかへの入場は有料です。ジュリエット像の右胸に触れると恋がかなう、と信じている人がたくさんいます。
入場と開館時間: 月曜の午前をのぞき、毎日開いています。

18. チンクエ・テッレ
チンクエ・テッレ(5つの土地)は、イタリアン・リビエラの劇的な海岸線に連なる、絵のように色鮮やかな5つの村——モンテロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラ、リオマッジョーレ——のことです。村々は海を見下ろす崖に劇的に貼りつき、ハイキングコースで結ばれています。
実用的なヒント: 村から村への移動には列車か船がいちばんです。ハイキングコースは骨の折れる区間もあります。一部の道に入るにはチンクエ・テッレ・カードの購入が必要です。
入場と開館時間: 村々は自由に訪ねられます。ハイキングコースと列車にはチンクエ・テッレ・カードがおすすめです。

19. アマルフィ海岸
世界でもっとも美しい海岸線のひとつで、ユネスコ世界遺産に登録されています。ポジターノ、アマルフィ、ラヴェッロといった絵のような町が刻み込まれた劇的な断崖と、息をのむ眺めの続く曲がりくねった道が特徴です。
実用的なヒント: ハイシーズンの交通はとても混みあいます。町から町へのフェリーの利用を考えてみてください。たいてい速いうえ、海からの美しい眺めも楽しめます。

20. カプリ島
ナポリ湾に浮かぶ心ひかれる島で、ローマ皇帝の時代からすでに愛された保養地です。高級ホテルやショップ、美しい庭園、そして名高い青の洞窟(グロッタ・アッズッラ)のような自然の見どころで知られています。
実用的なヒント: 島へはナポリかソレントからフェリーで渡れます。マリーナ・グランデ港からカプリの町へは、ケーブルカーで上がれます。
入場と開館時間: 青の洞窟への入場は有料で、天候によって左右されます。

21. ヴェスヴィオ火山
ヨーロッパ大陸で唯一の活火山で、ナポリ湾を見下ろしてそびえています。西暦79年の噴火でポンペイとヘルクラネウムの町を滅ぼしたことで、悪名高い存在です。いまは火口の縁まで登ることができます。
実用的なヒント: 火口までは、未舗装の坂道を20〜30分ほど歩く必要があります。しっかりした靴を履き、変わりやすい天気に備えましょう。
入場と開館時間: 国立公園への入場は有料です。開園時間は季節によって変わります。

22. ポンペイ
西暦79年に火山灰に埋もれた古代ローマの都市は、まるでタイムカプセルです。邸宅、神殿、浴場、円形闘技場の遺構のあいだを歩けば、ローマ帝国の日々の暮らしをのぞく、ここだけの、そして背筋の冷える体験ができます。最期の瞬間をとらえた犠牲者たちの石膏像は、自然の力と命のもろさを静かに物語っています。
実用的なヒント: 敷地はとても広いので、見て回るには少なくとも4〜5時間はとっておきましょう。日陰が少ないので、歩きやすい靴、十分な水、日よけを忘れずに。入口で地図をもらうと、方向がつかみやすくなります。
入場と開館時間: 1月1日、5月1日、12月25日をのぞき毎日開いています。開館時間は季節によって変わります(夏はふつう9:00〜19:30、最終入場18:00)。音声ガイド付きの入場券はこちらから購入できます。

23. 国立考古学博物館(ナポリ)
この博物館は、世界でもっとも重要なギリシャ・ローマ古代のコレクションのひとつを収めています。展示の多くはポンペイとヘルクラネウムからの出土品で、フレスコ画、モザイク、彫像、日用品など、1世紀の暮らしを信じがたいほど生々しく伝えてくれます。
実用的なヒント: 背景をつかむには、ポンペイを見学したあとに訪ねるのが理想的。広い博物館なので、少なくとも3時間はとっておきましょう。
入場と開館時間: 火曜以外の毎日開館。

24. 神殿の谷(アグリジェント、シチリア)
ギリシャ国外でもっともよく保存された古代ギリシャ神殿が集まる、壮大な考古学公園。紀元前5世紀に建てられた8つの神殿があり、なかでも名高いのがほぼ無傷のコンコルディア神殿です。
実用的なヒント: 公園はとても広く、日陰はほとんどありません。早朝か夕方遅くに訪ねましょう。考古学博物館との共通チケットも検討してみてください。
入場と開館時間: 毎日開園。夏は夜まで開園時間が延びることがあります。

25. エトナ山(シチリア)
ヨーロッパでいちばん高く、いちばん活発な火山で、シチリア東岸にそびえています。ひんぱんですがたいていは穏やかな噴火が、その風景を絶えず変えつづけています。ロープウェイと四輪駆動車で、山頂近くの火口まで行くことができます。
実用的なヒント: 夏でも山頂は寒く風が強いことがあるので、あたたかい服としっかりした靴を。最上部へ登るには山岳ガイドの同行が必要です。
入場と開館時間: 下部の火口へは自由に行けます。ロープウェイと四輪駆動車は有料で、運行は天候と火山活動に左右されます。
エトナに自力で登るなら、あわせて読みたい: エトナ火山: 登山のアドバイスとヒント – 知っておきたいすべて

26. タオルミーナのギリシャ劇場(シチリア)
古代ギリシャの劇場で、のちにローマ人によって建て替えられました。完璧な音響と、何より背景となる海とエトナ山を望む息をのむパノラマで知られています。
実用的なヒント: 人ごみと真昼の暑さを避けるため、早朝に訪ねましょう。夜にはコンサートや公演がよく開かれます。
入場と開館時間: 毎日開場。時間は季節によって変わります。

27. マテーラのサッシ
サッシ(「石」の意味)は、岩を削って造られた洞窟住居が連なるマテーラの歴史地区です。世界でもっとも古くから途切れなく人が住みつづけてきた場所のひとつとされ、かつては貧しさの象徴でしたが、再生を経たいまは、ユネスコ世界遺産に登録された心おどる観光地になっています。
実用的なヒント: 坂と階段が多いので、歩きやすい靴を履きましょう。当時の暮らしを知るには、家具の再現された洞窟住居「カーサ・グロッタ」のどれかを訪ねてみてください。
入場と開館時間: 一帯は自由に歩けます。洞窟教会や住居博物館の入場は有料です。

28. アルベロベッロ(プーリア)
「トゥルッロ」と呼ばれる独特の住居で名高い町。石を積み上げて造られた、円錐形の屋根を持つ白い小さな家です。リオーネ・モンティとアイア・ピッコラのふたつの地区はトゥルッリで埋め尽くされ、ユネスコ世界遺産に登録されたおとぎ話のような風景をつくっています。
実用的なヒント: リオーネ・モンティは店やレストランが多く観光地らしい一方、アイア・ピッコラは静かで素顔の住宅地です。
入場と開館時間: 一部のトゥルッロは博物館として公開され、入場は有料です。

29. アッシジの聖フランチェスコ聖堂
イタリアでもっとも重要なキリスト教の巡礼地のひとつであり、中世建築の傑作。聖堂は上下に重なるふたつの教会からなります。聖フランチェスコが葬られ、堂内は名高いフレスコ画の連作、とりわけ上部聖堂のジョットの作品で飾られています。
実用的なヒント: 重要な宗教の場所なので、厳しいドレスコード(肩と膝を隠すこと)と静けさを守りましょう。堂内の撮影は禁止されています。
入場と開館時間: 入場は無料。毎日開いていますが、礼拝のあいだは閉まることがあります。

30. カンポ広場(シエナ)
ヨーロッパでもっとも大きく美しい中世の広場のひとつで、貝殻のような独特のかたちで知られています。シエナの心臓部であり、年に2度、名高い競馬パリオ・ディ・シエナが開かれます。広場は宮殿に囲まれ、マンジャの塔がその上にそびえています。
実用的なヒント: 休みながら人々の暮らしを眺めるのに理想的な場所です。マンジャの塔に登れば、広場と街を見晴らすすばらしい眺めが広がります。
入場と開館時間: 広場は自由に入れます。塔への入場は有料です。

31. シエナ大聖堂
イタリア・ゴシック建築の傑作。白、緑、赤の大理石のファサードは圧巻ですが、内部はそれ以上に見ごたえがあります。いちばんの特徴は、聖書と歴史の場面を描いた、ほかにない大理石モザイクの床です。
実用的なヒント: 大聖堂、ピッコロミニ図書館、洗礼堂、展望スペース「パノラマ・デル・ドゥオーモ」への入場を含む共通チケット「オパ・シ・パス」を購入しましょう。
入場と開館時間: 毎日開いていて、時間は季節によって変わります。

32. サン・ジミニャーノ
トスカーナの「中世のマンハッタン」。いまも残る中世の氏族の塔がつくるスカイラインで知られています。最盛期には70を超える塔が立っていましたが、いま残っているのは14基。街は封建時代の空気をとどめ、ユネスコ世界遺産に登録されています。
実用的なヒント: 小さな町ですが、とても人気があります。メインの通りから外れた道も歩き、いちばん高いトッレ・グロッサに登って最高の眺めを味わってみてください。
入場と開館時間: 町は自由に歩けます。塔と博物館への入場は有料です。

33. コモ湖
イタリアで3番目に大きい湖で、ヨーロッパでもっとも美しい湖のひとつとされています。逆さの「Y」の字という独特のかたちをしています。湖畔には、美しい庭園を持つ豪奢な別荘と、ベッラージョ、ヴァレンナ、コモといった絵のような町が並びます。
実用的なヒント: 湖をめぐるいちばんいい方法は、町と町を結ぶフェリーです。ヴィラ・カルロッタやヴィラ・デル・バルビアネッロといった歴史ある別荘の見学もおすすめです。
入場と開館時間: 湖と町は自由に訪ねられます。別荘と庭園への入場は有料です。

34. ガルダ湖
イタリア最大の湖で、北の山々から南のなだらかな丘まで、変化に富んだ風景が広がります。ウォータースポーツ、サイクリング、家族での休暇に人気の行き先です。シルミオーネ、マルチェージネ、リーヴァ・デル・ガルダなど、愛らしい町がたくさんあります。
実用的なヒント: マルチェージネからロープウェイでモンテ・バルドへ上がれば、目を見張る眺めが待っています。シルミオーネのスカリジェロ城も訪ねてみてください。
入場と開館時間: 湖と町は自由に訪ねられます。城、ロープウェイ、テーマパークは有料です。

35. カステル・デル・モンテ(プーリア)
皇帝フリードリヒ2世が建てた、13世紀の謎めいた城。完全な八角形の平面を持ち、それぞれの角に八角形の塔が8基立っています。建てられた目的ははっきりせず、狩猟の館とも、天文台とも、象徴的な建物とも言われます。ユネスコ世界遺産に登録されています。
実用的なヒント: 城は丘の上にぽつんと立っているので、遠くからでもよく見えます。内部はわりに簡素で、いちばんの見どころは建築そのものと、その対称性です。
入場と開館時間: 毎日開いています。最新の開館時間の確認をおすすめします。

36. カゼルタ王宮
その広さと壮麗さでヴェルサイユに張り合うことを目指した、壮大なバロックの宮殿。18世紀、ナポリのブルボン家の王のために建てられました。1200を超える部屋の豪奢な内装に加えて、噴水のカスケードとイギリス式庭園を持つ巨大な庭園でよく知られています。
実用的なヒント: 庭園はとても広いです。奥の大カスケードまで行くには、自転車を借りるかシャトルバスを使うのがおすすめです。
入場と開館時間: 火曜以外の毎日開館。庭園と宮殿で開場時間が少し異なります。

37. ヘルクラネウム
ポンペイと同じく、西暦79年のヴェスヴィオの噴火で滅んだ古代ローマの都市。ここを襲ったのは火砕流で、ポンペイの火山灰とは違うかたちで町を封じ込めました。そのおかげで木材やパピルスといった有機物、さらには2階建ての建物までが残りました。
実用的なヒント: ヘルクラネウムはポンペイより小さくまとまっていますが、保存状態はしばしばこちらのほうがいいほど。2〜3時間あれば無理なく歩けます。
入場と開館時間: 毎日開館。時間は季節によって変わります。

38. パエストゥム
ナポリの南にある遺跡で、紀元前6〜5世紀の古代ギリシャ神殿が3棟、きわめて良好な状態で残っています。ヘラとアテナに捧げられた神殿は、世界でも最上級のドーリア式建築の例です。敷地内には重要な出土品を収める博物館もあります。
実用的なヒント: まず博物館を見学して歴史をつかんでから、神殿へ向かうのがおすすめ。夜には神殿が美しくライトアップされます。
入場と開館時間: 毎日開館。

39. ボルゲーゼ美術館(ローマ)
17世紀の優美な邸宅にあるこの美術館は、世界有数の個人コレクションを収めています。とりわけ名高いのが、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの彫刻の傑作(「アポロンとダフネ」など)と、カラヴァッジョの絵画です。
実用的なヒント: 入場は厳しく管理されていて、2時間ごとの入れ替え制です。数日から1週間前の予約が絶対に欠かせません。
入場と開館時間: 火曜から日曜まで開館。予約は必須です。

40. サンタンジェロ城(ローマ)
もとはローマ皇帝ハドリアヌスとその一族の霊廟として建てられました。何世紀ものあいだに教皇の要塞と住まいへ姿を変え、秘密の通路パセット・ディ・ボルゴでバチカンとつながっています。いまは博物館として使われています。頂上からは、ローマとサンタンジェロ橋を望む美しい眺めが広がります。
実用的なヒント: 城は何層にも分かれ、通路が入り組んでいます。見学では古代からルネサンスまでの歴史をたどれます。
入場と開館時間: 毎日開館。

41. サン・マルコ寺院(ヴェネツィア)
ヴェネツィアの中心となる聖堂で、西方におけるビザンティン建築のみごとな例です。内部は8000 m²を超える黄金のモザイクでまばゆく飾られ、聖書の物語が描かれています。聖マルコの遺骨も納められています。
実用的なヒント: 聖堂の主要部分への入場は無料ですが、長い行列ができます。博物館、黄金の衝立パラ・ドーロ、眺めのいいテラスへの入場は別料金です。ドレスコードを守りましょう。
入場と開館時間: 毎日開いていますが、礼拝のあいだは時間が限られます。

42. ヴィラ・デステ(ティヴォリ)
ユネスコ世界遺産に登録された、イタリア・ルネサンスの庭園建築の傑作。この別荘が名高いのは何より、何百もの噴水、カスケード、吐水口、洞窟を配した美しい段々の庭園です。
実用的なヒント: ティヴォリはローマからすぐで、日帰り旅行に理想的な行き先です。庭園を訪ねるなら、花が咲きそろう春がいちばんです。
入場と開館時間: 月曜以外の毎日開館。

43. ハドリアヌスの別荘(ティヴォリ)
2世紀、ローマ皇帝ハドリアヌスの郊外の住まいとして使われた、広大な遺構の複合体。皇帝は帝国じゅうを旅するなかで感嘆した建物や場所の縮小版を、ここに造らせました。あまりに広く、まるで小さな街のようです。
実用的なヒント: 敷地はとても広いので、見学には少なくとも3〜4時間はとっておきましょう。歩きやすい靴を履き、水を十分に持っていってください。
入場と開館時間: 毎日開館。

44. ピッティ宮殿(フィレンツェ)
アルノ川の南岸に建つ巨大なルネサンスの宮殿。メディチ家の住まいであり、のちにはハプスブルク=ロレーヌ家の大公の館でもありました。いまはラファエロやティツィアーノの作品を収めるパラティーナ美術館、近代美術館など、いくつもの美術館が入っています。
実用的なヒント: チケットは各美術館ごとに買うことも、隣接するボーボリ庭園との共通券にすることもできます。
入場と開館時間: 火曜から日曜まで開館。

45. ボーボリ庭園(フィレンツェ)
ピッティ宮殿の裏に広がる歴史ある庭園は、イタリア式庭園のもっとも初期で重要な例のひとつです。古代とルネサンスの彫像、噴水、洞窟が点在する、屋根のない美術館といえます。
実用的なヒント: 庭園は広く、起伏のある地形です。いちばん高い場所からは、フィレンツェを望む美しい眺めが広がります。
入場と開館時間: 毎日開園。

46. 聖アントニオ聖堂(パドヴァ)
堂々として建築的にも多彩なこの聖堂は、イタリア有数の巡礼地です。パドヴァの聖アントニオに捧げられ、その墓と遺骨が納められています。建物はロマネスク、ゴシック、ビザンティンの要素を併せ持っています。
実用的なヒント: 堂内は敬虔な空気に包まれているので、静かに、敬意をもって過ごしてください。撮影には制限があります。
入場と開館時間: 入場は無料。毎日開いています。

47. オルヴィエート大聖堂
イタリア・ゴシック建築の最大級の作品のひとつ。そのファサードは、黄金、浅浮き彫り、彫像がまばゆく織りなすモザイクです。聖体の実体変化の教義を裏づけたとされる奇跡、ボルセーナの聖体布を記念して建てられました。
実用的なヒント: ファサードの細部にはじっくり時間をかけて。堂内では、黙示録を描いたルカ・シニョレッリのすばらしいフレスコ画があるサン・ブリツィオ礼拝堂をお見逃しなく。
入場と開館時間: 毎日開いています。入場は有料です。

48. バルーミニのヌラーゲ(サルデーニャ)
ス・ヌラクシ・ディ・バルーミニは、サルデーニャに特有の先史時代の巨石建造物「ヌラーゲ」の、もっとも名高く複雑な例です。青銅器時代のヌラーゲ文明が築いたこれらの石の塔は、おそらく砦、住居、あるいは聖所として使われました。
実用的なヒント: 中央の塔の見学はガイド付きでのみ可能です。足元は不ぞろいで階段も急なので、しっかりした靴を履きましょう。
入場と開館時間: 毎日開いています。ガイド付きの見学が一定の間隔で行われます。

49. トリノ王宮
1946年までイタリアを統治したサヴォイア家のかつての住まい。この豪奢な宮殿は、王立武器庫、サヴォイア美術館、考古学博物館も含むトリノ王立博物館群の中心です。
実用的なヒント: 王立博物館群(ポーロ・レアーレ)の共通チケットを買えば、複合施設のすべての部分に入れます。
入場と開館時間: 火曜から日曜まで開館。

50. モーレ・アントネリアーナ(トリノ)
塔のように高くそびえる建物で、トリノのランドマークであり象徴です。もとはシナゴーグとして設計されましたが、いまはすばらしい国立映画博物館が入っています。パノラマエレベーターで展望フロアへ上がれば、街とアルプスを見晴らす圧巻の眺めが広がります。
実用的なヒント: 映画博物館はとても体験型で楽しい造りです。エレベーターは、とくに週末に行列ができることがあります。
入場と開館時間: 火曜以外の毎日開館。

51. エジプト博物館(トリノ)
エジプト文明だけに捧げられた世界最古の博物館で、カイロの博物館に次いで2番目に重要とされています。彫像、石棺、ミイラ、パピルスなど、古代エジプト4000年の歴史を伝える何千点もの出土品を収めています。
実用的なヒント: 規模が大きく、展示は現代的に構成されています。見学には少なくとも3時間はとっておきましょう。
入場と開館時間: 毎日開館。月曜は開館時間が短くなります。

52. ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ(シチリア)
ピアッツァ・アルメリーナの町の近くにある後期ローマ時代の別荘で、床モザイクの並外れたコレクションで知られています。信じがたいほどよく残る精緻なモザイクは3500 m²にわたって広がり、神話、狩り、日々の暮らしの場面を描いています。名高い「ビキニの乙女たち」の場面もここにあります。
実用的なヒント: モザイクの上には見学用の通路が設けられていて、無理なく眺められます。屋根に覆われているので、日差しからも雨からも守られます。
入場と開館時間: 毎日開館。

53. エルバ島
トスカーナ諸島でいちばん大きな島で、ナポレオン・ボナパルトが最初に流された地として知られています。ナポレオンゆかりの史跡に加えて、美しいビーチ、澄んだ海、そしてハイキングに理想的な山がちの内陸部があります。
実用的なヒント: 島へはピオンビーノからフェリーで渡れます。島の各地はそれぞれ表情が違うので、いろいろな場所を訪ねてみてください。ナポレオンの住まいだったヴィッラ・デイ・ムリーニとヴィッラ・サン・マルティーノもぜひ。
入場と開館時間: 島は自由に訪ねられます。ナポレオンの邸宅への入場は有料です。

54. サクラ・ディ・サン・ミケーレ(ピエモンテ)
ピエモンテのピルキリアーノ山の頂に建つ古い修道院。ウンベルト・エーコに『薔薇の名前』を書かせる着想を与えたとも言われるこの神秘的で堂々たる場所からは、スーザ渓谷を望む圧巻の眺めが広がります。正面の入口へは、急な「死者の階段」が続いています。
実用的なヒント: 修道院へは徒歩で登るか、曲がりくねった道を車で上がります。歩きやすい靴を履きましょう。
入場と開館時間: 毎日開いていますが、時間は変わることがあり、昼に休憩をはさむこともあります。

55. サトゥルニアの温泉(トスカーナ)
トスカーナの中心にあるこの自然の宝は、イタリアでもっとも写真映えする場所のひとつです。カスカーテ・デル・ムリーノの段々の滝は37.5 ℃の硫黄泉でできていて、何世紀もかけて石灰岩に小さな天然の湯船を刻んできました。トスカーナの風景を眺めながら、ターコイズ色の湯だまりに屋根なしで浸かる時間は、忘れがたく心もほぐれる体験です。
実用的なヒント: 天然の滝は一年じゅう、24時間、無料で入れます。[9] 近くに有料の駐車場があります。湯には硫黄が含まれるので、古い水着を持っていくのがおすすめです。
入場と開館時間: 制限なく自由に入れます。有料の高級温泉施設テルメ・ディ・サトゥルニアもあります。

56. ラヴェンナとそのモザイク(エミリア・ロマーニャ)
かつて西ローマ帝国の首都であり、のちにイタリアにおけるビザンティン権力の中心だったラヴェンナは、初期キリスト教美術の真の宝庫です。この街が世界的に名高いのは、ユネスコ世界遺産に登録された8つの建物の壁と天井を飾る、5〜6世紀の息をのむモザイクのおかげ。サン・ヴィターレ聖堂、ガッラ・プラチディア廟、サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂で輝く黄金と色ガラスの粒は、比類のない生命力と技で聖書の物語を語っています。
実用的なヒント: モザイクのある主要な建物を回るなら、共通チケットの購入がいちばんです。街はコンパクトで、歩いて回れます。
入場と開館時間: ほとんどの建物は通常の開館時間ですが、事前の確認をおすすめします。共通チケットがあると入場がスムーズです。

57. シラクーサとオルティージャ島(シチリア)
シラクーサは古代、ギリシャ世界でもっとも強大で重要な都市のひとつでした。いまの街は大きく2つに分かれます。巨大なギリシャ劇場と「ディオニュシオスの耳」と呼ばれる洞窟があるネアポリス考古学公園を擁する新市街と、オルティージャ島にある心ひかれる歴史地区です。オルティージャは細い路地、バロックの広場、海辺の遊歩道の迷宮で、一歩ごとに数千年の歴史が混じり合っています。
実用的なヒント: 車はオルティージャへ渡る橋の手前に停めて、島は歩いて回りましょう。地元の市場もお見逃しなく。本物のシチリアの空気が味わえます。
入場と開館時間: 考古学公園への入場は有料です。オルティージャ島は自由に歩けます。

58. ブライエス湖(ドロミーティ、南チロル)
ブライエス湖はドロミーティの真珠とされ、アルプスでもっとも美しい湖のひとつに数えられます。エメラルドグリーンからターコイズへと変わる水面に堂々たるゼーコーフェルの峰が映り込み、おとぎ話のような光景が生まれます。借りて乗れる伝統的な木のボートでも知られています。
実用的なヒント: 夏のハイシーズン(ふつうは7月から9月)は、日中の湖へのアクセスが規制され、駐車はオンライン予約が必要です。静かに過ごしたいなら、早朝かハイシーズン以外に訪ねましょう。
入場と開館時間: 湖は自由に訪ねられます。ボートのレンタルと駐車は有料です。

59. ヴェナリア・レアーレ宮殿(ピエモンテ)
トリノからほど近いこの記念碑的なバロックの宮殿は「ピエモンテのヴェルサイユ」とも呼ばれ、ユネスコ世界遺産に登録されています。もとはサヴォイア家の狩猟の館でしたが、壮麗な住まいへ建て替えられました。もっとも圧巻なのは、建築家フィリッポ・ユヴァッラによる大ギャラリー(ガッレリア・グランデ)と聖フベルトゥス礼拝堂、そして再生された広大な庭園です。
実用的なヒント: 庭園を含めて全体を見学するには、たっぷり時間をとっておきましょう。宮殿では重要な美術展も開かれます。
入場と開館時間: 月曜以外の毎日開館(祝日にあたる月曜は開館)。最新の開館時間と開催中の展示の確認をおすすめします。

60. スクロヴェーニ礼拝堂(パドヴァ)
目立たないこの礼拝堂に、西洋美術の最大級の宝が隠れています。14世紀はじめに描かれた、ジョットによる完全なフレスコ画の連作です。聖母マリアとイエス・キリストの生涯を描いたこの作品は、ルネサンスを先取りした画期的な傑作とされています。
実用的なヒント: フレスコ画を守るため、入場は厳しく管理されています。見学は時間制(礼拝堂内はおよそ15分)で、かなり早めの予約が絶対に欠かせません。
入場と開館時間: 毎日開館。予約は必須です。

イタリア旅行の実用的なヒント:
- 通貨は ユーロです。
- コンセントの形状はヨーロッパ大陸型 なので、日本から行く場合はCタイプの変換プラグを用意しましょう。
- クレジットカードはほとんどの場所で使えます。ただし銀行によっては、カード払いのときの為替レートが不利になることがあります。この差額を節約したいなら、海外旅行用に Revolutのカードを用意しておきましょう。
- チップ – すでに含まれている場合は、レストランのメニューに書かれています。たいていは「セルヴィツィオ」「コペルト」「クーヴェル」といった表記です。会計を切りのいい金額に切り上げるのが一般的です。
- 出発前に 海外旅行保険 の手続きもお忘れなく。私たちの読者には AXAの海外旅行保険50 %割引をご用意しています。
この「イタリアの見どころ」の記事を、あとで読むために、そしてお友だちのために保存しておきましょう:
